我が家から見える那須連山も雪解けが進み、私と愛犬サスケが毎日散歩コースにしている桜並木も群をなして咲き誇り、一年中でもっとも良い季節を迎えました。皆様のところの桜前線はいかがでしょうか。
さて、前号で申し上げましたように、この社長コラムもいよいよ残り12回となりました。そのすべてを「感謝シリーズ」としてお送りさせていただきたいと思っております。今号は「手を合わせて拝む」でございます。どうぞ最後までお付き合いください。
私には、もう何年も前から日課にしていることがあります。それは、朝家を出る時と帰った時、必ず仏壇と神棚に向かって手を合わすことです。私の中で、手を合わせて拝むことは、すべてのことに感謝するということで、今では朝晩拝まないと何か罰があたるような気がしてなりません。
若い時には自分がそのようになるとはまったく想像できませんでした。不思議ですよね。「年を重ねるってそういうことかなぁ」と最近思うようになりました。恐らく、このコラムを読んでいただいている皆様方の中にも「同感です」という方がおられるのではないでしょうか。
最近、手を合わせて拝む(感謝する)の輪がもっと広がりまして、人様や物に対しても手を合わせる機会が増えてきたように思います。そのまず第一番は、何と言いましても社員に対してです。最近まで自分が先頭に立って指示することが多かったのであまり気づきませんでしたが、少しずつ仕事を離れ外から会社を見るようになると、いかに社員の頑張りで会社が成り立っているかということを改めて実感するようになりました。社員が一生懸命業務に取り組む姿を想像するだけでも、自然と頭が下がる気持ちで手を合わせてしまいます。
また、同様に昨年から復活させていただきましたお客様訪問の際も、訪問後車に戻ってからお客様を思い自然と手を合わすようになりました。本当にありがたいことであります。また人間に限らず、綺麗な花を見ると、思わず「ありがとうね、ありがとうね」と手を合わせてしまいます。そして、目に入れても痛くない我が家の愛犬サスケにも何かにつけ「ありがとうね、ありがとうね」と連呼しながらなでると、サスケも知ってかどうかわかりませんが、大きく尻尾を振って応えてくれるのです。なんとも「生きていて良かったなぁ」と思える瞬間であります。さて皆様はどんな風に感じ取っていただけたでしょうか。
今号も最後までお付き合いいただきありがとうございました。今号も最後は夫婦の会話で締めたいと思います。
私「桜並木、本当に綺麗だったよ」
妻「あら、お父さん、良かったわね」
私「サスケも嬉しそうだったよ」
妻「あら、お父さん、今度一緒に連れてってよ!」