木々や草花が芽吹き「自然って素晴らしいなぁ!」と思える季節がやってきました。まずはこの自然に心から感謝であります。皆様、是非この時季の那須高原にお出かけいただけませんか。きっとハッピーな一日になること請け合いでございます。どうぞお待ちしております。
さて、今号は感謝シリーズ第二弾として「ピンチの時に感謝」をお送りいたします。どうぞ最後までお付き合いください。
人は誰しも長い人生を歩む上で、たくさんのピンチが訪れると思います。私も44年の会社経営の中で数えきれない位たくさんのピンチがありました。その中でも私にとって生涯忘れることのできない最大のピンチをここでご紹介させていただきます。
それは創業20年目の頃でございます。創業時、私には理想とする営業スタイルがありました。それは従来の配達営業ではなく、鞄一つを持って営業に行くスタイルでありました。とにかくそれが夢でした。
それが20年目の時にチャンスがやってきました。若かったこともあり、会社を挙げて「よーし、やるぞ!」と意気込んでスタートしたのですが、いざやってみると全く想像していたことと違った結果になっていたのです。
社内インフラやシステム変更も同時にやったこともあり、会社が機能不全一歩手前くらいまで陥ってしまったのです。お客様には随分ご迷惑をお掛けしてしまいました。覚えてらっしゃる方も多いのではないでしょうか。私は内心「やらない方が良かったかなぁ」と弱気になったこともありましたが、これも不思議なもので、一生懸命やっていると誰かが助けてくれるのです。
それは一番ご迷惑をお掛けしたはずのお客様が救ってくださいました。一件、一件お客様を訪問し、事情を説明する中で「そうなの、それじゃ少し待つわ、頑張ってね」と前向きなご意見をいただけるようになり、私にとって涙が出る思いでした。また社員も、連日連夜徹夜状態にありながらも、愚痴一つ言わず頑張ってくれて、今でも感謝する次第であります。そのような甲斐あって、会社は機能不全から脱することが出来、今に至っているのであります。
考えてみれば何事もそうですが、そんなに世の中甘いものではありませんよね。竹の節に例えると、竹の節は成長するためには節々を乗り越えなければならず、それと同様に我々も、日々の努力、努力の二文字があって初めて節を乗り越えることが出来るのではないでしょうか。人生の先輩として若い方々には是非、失敗を恐れずチャレンジ精神を持って果敢に挑戦してほしいと思います。皆様はどんな風に感じ取っていただけたでしょうか。
今号も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今号も最後は夫婦の会話で締めたいと思います。
私「20年前の時は本当に大変だったね」
妻「本当ね、お父さん一ヶ月ぐらい家にいなかったよね」
私「本当だよ、今では懐かしい思い出だよ」
妻「私たち夫婦も大きな危機が無くて良かったわね、感謝してよ!」