いよいよこの社長コラムも残すところ今号含め2回となりました。皆様お元気でしょうか。今号は「社会に感謝」と題しましてお送り致します。どうぞ最後までお付き合いください。
私はこれまで、たくさんの方にお世話になり今日を迎えております。特に会社経営においては感謝以外の何物でもありません。
思い返せば40代の頃「野村さん、PTAの役員をやってくれませんか」と頼まれたことがありました。正直なところ仕事が忙しく、それどころではありませんでしたが、その方に熱心に薦められたことと、元来人から頼まれると断れない性格もあり、PTAの役員を引き受けたことがきっかけで、今日までPTA、地域、工業団地、業界団体等々、年齢に応じて多くの公職を務めさせていただきました。今になってみれば、貴重な体験をさせていただき本当に良かったなぁと感謝しております。
引き受けた当初は「頼まれたからやる」という義務感の方が強かったように思います。しかし、不思議なもので少しずつやってきますと、義務感よりも「せっかく指名していただいたのだから、責任をもってやろう」と前向きにとらえるようになったのです。自分でも驚きです。年齢を重ねるごとに今度は「もっと社会のために役立てれば良いなぁ」と心から思えるようになり、義務感が社会への恩返しへと変わっていったのです。
そして、心境の変化とともに気づいたことがありました。それは、役を務める中で色々な徳を得ることができたということです。それは、挨拶の仕方や人への振舞い方など、社外の方との触れ合いを通じてとても勉強になったことです。今の自分を大きく成長させてくれたものだと思っております。また、人との縁においても同様に、この役に付いていなければお会いできなかった方々とも巡り合うことができました。これはもう役冥利に尽きる思いであります。当時は大変なことも多くありましたが、それ以上に自分を大きく成長させてくれたステージだったと思います。
役を通して少しは社会に恩返しができたのではないかと自負しております。皆様も何かの役を薦められた時、日々お忙しいとは思いますが、是非前向きにとらえていただきチャレンジしていただければと思います。大変さの中にも色々な徳を得るチャンスがあること請け合いでございます。以上、「社会に感謝」と題しましてお送りいたしました。社長コラムもいよいよ来月で最終号です。是非お楽しみいただきたく思います。
今号も最後までお付き合いいただきありがとうございました。最後は夫婦の会話で締めたいと思います。
私「いよいよ、公職ともおさらばだよ」
妻「お父さん、いろいろな役やってきたね、ご苦労様でした」
私「みんな大変だったけれど、楽しかったなぁ」
妻「お父さんはやっぱりお父さん役がぴったりかな?」