皆様お世話になっております。いかがお過ごしでしょうか?本号を書いている今現在は4月上旬の為、気温の寒暖差がとても激しいです。また、私自身花粉症を患っているので、毎日くしゃみや目のかゆみと奮闘している次第です。皆様も体調等崩されませんようにご自愛ください。
さて、前回号でもお伝えしたと思いますが、本号は事業承継からまだ間もないタイミングという事もあり、私自身の所感をお伝えできればと思います。そこで、まず初めに「なぜ会社を継ごうと思ったのか?」というテーマで皆様にお伝えしたいと思います。しかし、いざ書こうと思ったところ、想いが溢れてしまい想像以上に文章が長くなってしまいました。そこで、会社を継ごうと思った理由を3つに分けてお伝えしようと思います。今号はまず一つ目の理由をお伝えいたします。長くなってしまい恐縮ですがお付き合いいただければ幸いです。
私が初めて当社に来たのは、幼稚園年長の頃だったと記憶しております。今から24年前の話です。当時の父親は大変忙しく、平日は一緒に過ごした記憶がありませんでした。休日も出社しなければならないが、子供との時間も作らなければならない。そこで考えついたアイディアが私も一緒に会社に連れていくという事でした。父親が仕事を行っている傍ら私は会社内で遊んでおり、当時の従業員にも面倒を見てもらっていた記憶があります。その頃はオフィスの大きさも社員数も今の半分程であったと記憶しております。今に比べると決して良い環境ではありませんでしたが、働いている従業員は皆イキイキとしていた気がします。そして、子供ながら非常に居心地の良い職場だったと記憶しております。今思い返してみると、私のルーツはそこにあったのだと思います。
そこから19年後、私は大きな決断をすることになりました。父親に「会社を継がないか?」と言われて、真っ先に思い浮かんだのは当時お世話になった従業員の方々の顔でした。凄く思い入れのある場所に温かい方々、私は裏切る事は出来ませんでした。誰かがやらねばその方々が生活できなくなってしまう。自然とそのような考えに至りました。「良くしていただいた従業員へ恩返しがしたい」それが会社を継ぐ理由の一つです。幼い頃に経験した何気ない一コマが、私の人生を変えたのだと感じます。
ちなみに、私が幼い頃にお世話になった従業員は現在も働いております。当時あれだけお世話になった方々に「社長」と呼ばれるのは慣れないものですが、これからも是非、長きにわたり勤続していただきたいものです。その為には、従業員が働きやすい環境を作ることが私の役目であります。引き続き精進してまいります。